[ 二上山の秋]

秋は次の春に向けて冬支度。秋に咲く数少ない木々の花は貴重です。





1 ネコハギ 2 センニンソウ 3 カラスウリ
4 コウヤボウキ 5 * 6 *
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1 ネコハギ

写真は、9月9日に撮影。スギ・ヒノキ植林の日の当たる林縁や落葉樹林の斜面に見られる高さ1mほどの多年草。7月から9月に8mmほど白色に紫色の斑点がある花が葉の付け根から2,3個咲く。葉は互生し、長さ1cmから2cmの丸い卵形の葉が3枚着く。葉にはぎざぎざはなく、先はとがらない。なまえは、イヌハギに似ていてさらに小ぶりなので「猫萩」という。イヌハギはさらにハギより小ぶりなので「犬萩」となったとある。植物名では、イヌ、カラスなどでふつうに見られることや大きさを例える。

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2 センニンソウ

写真は、9月14日に撮影。スギ・ヒノキ植林や落葉樹林の日が当たる林縁に見られるつる性の半低木。8月から9月に2cmから3cmのうすい白い花がたくさん集まって咲く。葉は対生し、長さ数cmの卵形、ぎざぎざはなく、先はとがる。葉は、茎から5枚一組で出ている。実には白くて長い毛が生えていてめだつ。なまえは、「仙人草」と書いて、実の白い毛が仙人の白髪を連想させるという説と意味は不明という説があるが、確かに白髪を連想する。

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3 カラスウリ

写真は、10月10日に撮影。スギ・ヒノキ植林や落葉樹林の日が当たる林縁に見られるつる性の植物。木ではないが木に巻き付いている。雄と雌の株がある。8月から9月に数cmの白い花が咲く。花の先は白い糸が垂れ下がり、夕方に咲き、朝にはしぼむ。葉は巻きひげと対生し、長さ10cmほどで大きな葉は3つや5つに切れ込む。波打つようなぎざぎざがある。実は6cmほどと大きく赤くてめだつのでつい取ってみたくなる。なまえは、赤くおいしそうな実をカラスが食べるだろうと名付けたという説があるが、実の中はほとんど実はなく、堅くて平たい種なのできっとカラスにとってもおいしくないと思われる。

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4 コウヤボウキ

写真は、10月23日に撮影。落葉樹林の斜面や尾根道などの日当たりのよいところに見られる50cmから1m前後の小低木。9月から10月に1.5cmほどのしろい花を枝先につける。葉は互生し長い卵形で、長さは数cmで、葉のふちにはぎざぎざがない。2年目の葉は、細長く3枚から5枚が束になってつく。葉には3つの葉脈がめだつ。なまえは、高野山で、この木の枝でほうきをつくったことから「高野ほうき」という。

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