[ 二上山の春]

タチツボスミレやキランソウ、オオバノタネツケバナが咲く。ツマキチョウの♂の姿をよく見かける。春型の、アゲハやクロアゲハ、スジグロシロチョウも現れる。ミヤマチャバネセセリが飛ぶ。





1 ヤマザクラ 2 ヤブツバキ 3 ニワトコ
4 クサイチゴ 5 ニガイチゴ 6 ヤマウグイスカグラ
7 オオシマザクラ 8 コバノミツバツツジ 9 ソメイヨシノ
10 アオキ 11 マルバアオダモ 12 モチツツジ
13 ウワミズザクラ 14 サルトリイバラ 15 ヤマツツジ
16 アケビ 17 コクサギ 18 ヤマブキ
19 コバノガマズミ 20 ウラジロノキ 21 
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1 ヤマザクラ

写真は、3月26日に撮影。落葉樹林の斜面や尾根で見られる落葉高木。3月下旬から4月に約3cmのうすい桃色の花が数個集まって咲く。葉は、互生で長さ約10cmで、葉のふちにはぎざぎざがあり先はとがる。花が咲くときは同時に赤茶色の若葉が出る。がくには毛がなく、ぎざぎざもない。黒紫色の小さな実は、甘酸っぱいが少し苦みもある。なまえは、山の中によく見られるサクラから「ヤマザクラ」という。

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2 ヤブツバキ

写真は、3月30日に撮影。スギ・ヒノキ植林や落葉樹林の斜面や尾根などで見られるふつう2mから10m以上になる常緑高木。11月12月の秋と2月から4月の早春に約5cmの赤色の花を枝の先につける。大きな花にはメジロなどの小鳥が蜜を求めて来る。葉は互生し、長さ5cmから8cmほどで楕円形、先は細くなる。葉のふちには浅いぎざぎざがある。なまえは、葉につやがあることから「つや木」から「つばき」なったなど諸説あるがはっきりしない。

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3 ニワトコ

写真は、4月1日に撮影。落葉樹林の日の当たる斜面で見られる6mになる落葉低木。4月から5月に5mmほどの黄白色の花を枝先にたくさんつける。花びらは5枚。実は4mmほどで熟すと赤色になる。葉は対生し数cmの楕円形の小葉が3から6対になってできる。葉のふちにはぎざぎざはある。若い芽は食べられる。なまえは、薬用の木として庭に常に植えられたことから「庭常」となった説などがある。

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4 クサイチゴ

写真は、4月17日に撮影。落葉樹林やスギ・ヒノキ林の日当たりのよい場所に見られる。高さ50cm前後の落葉低木。4月から5月に約3cmの白い花が上を向いて咲く。葉は、互生し長さ2cmから5cmほどの先小さな葉が3枚か5枚でできている。卵形。小さな葉のふちにはぎざぎざがあり、先のとがった卵形をしている。6月ごろに甘酸っぱい味の赤い実を着ける。なまえは、茎が草のように這うようにのびるようすが木というより草に見えることから「草イチゴ」という。

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5 ニガイチゴ

写真は、4月3日に撮影。落葉樹林の日当たりのよい場所に見られる。高さ70cm前後の落葉低木。4月から5月に約2.5cmの白い花が1、2個、上を向いて咲く。葉は、互生で長さ2cmから5cmほどで卵形。葉のふちにはぎざぎざがあり、葉の裏は白い。6月ごろに甘酸っぱい味の赤い実を着ける。なまえは、実をよく噛むと少し苦みを感じることから「苦イチゴ」という。しかし、おいしくたべられる。

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6 ヤマウグイスカグラ

写真は、4月3日に撮影。落葉樹林やスギ・ヒノキ植林の日が当たる斜面や尾根で見られる大人の背丈を越えるくらいの高さになる落葉低木。4月から5月に花の長さとほぼ同じ長さの花柄の先に約1.5cmのうすい桃色の花が咲く。葉は楕円形で対生し、長さ3cmから5cm、葉のふちにはぎざぎざがない。なまえは、ウグイスが鳴くころに花が咲く、ウグイスが神楽のように枝で舞うなどの説がある。

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7 オオシマザクラ

写真は、4月4日に撮影。落葉樹林の斜面や尾根で見られる落葉高木。3月下旬から4月に約3.5cmの白色の花が数個集まって咲く。葉は、互生で長さ約10cmで、葉のふちにはぎざぎざがあり先はとがる。花が咲くときは同時に黄緑色の若葉が出る。がくには毛がなく、ぎざぎざがある。黒紫色の小さな実は、甘酸っぱいが少し苦みもある。なまえは、伊豆大島の地名とって「オオシマザクラ」という。桜餅のもちを包む葉に使われる。

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8 コバノミツバツツジ

写真は、4月4日に撮影。落葉樹林の尾根や斜面に見られる高さ2mから3mの落葉低木。3月下旬から4月に約3cmのうすい赤紫色の花を枝先に1、2個つける。葉は枝先に3枚輪生し、長さ3cmから5cmで卵形、細かいぎざぎざがあり先はとがる。葉に裏の葉脈がめだつ。なまえは、小さな3枚の葉のツツジから「小葉の三つ葉ツツジ」という。多くのツツジの花や葉は有毒である。。

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9 ソメイヨシノ

写真は、4月5日に撮影。落葉樹林の山道沿いで見られる落葉高木。3月下旬から4月に約3cmのうすい桃色の花が数個集まって咲く。葉は、互生で長さ約10cmで、葉のふちにはぎざぎざがあり先はとがる。花が先に咲き、花が散った後に葉が出る。がくには毛がある。オオシマザクラとエドヒガンというサクラの雑種で、実はふつうできないことから挿し木でふやす。なまえは、染井という人名と吉野という地名から「ソメイヨシノ」という。

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10 アオキ

写真は、4月8日に撮影。スギ・ヒノキ植林で見られる1mから2m前後の低木。雄の木と雌の木がある。3月から5月に1cmほど紫色の花を枝先につける。花びらは4枚。実は2cmほどで赤くめだつ。葉は対生し長い卵形で、長さは大きいもので約20cmになり、葉のふちにはぎざぎざがある。葉の表面にはつやがある。なまえは、常緑樹で枝も葉も青いことから「青木」という。むかしは、植物も緑を信号機の青のように青と言った。

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11 マルバアオダモ

写真は、4月12日に撮影。落葉樹林の斜面や尾根など日の当たるところで見られる約5mの落葉樹。4月から5月に約7mmの白色の花がたくさん集まって咲く。雄の木と雌の木がある。葉は対生し、3枚から5枚、長さ数cmの先がとがった小葉でできている。葉のふちには浅くて低いぎざぎざがあるがわかりにくい。なまえのタモは、この木のなかまを呼ぶ名前だが由来ははっきりしない。アオは切った枝を水につけると水が青くなるということから、マルバは幼木の葉が丸いことから「丸葉青ダモ」という。この木の木材は野球のバットに使われる。

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12 モチツツジ

写真は、4月13日に撮影。落葉樹林の尾根や斜面に見られる高さ1mから2mの半常緑低木。4月から6月に約5cmのうすい赤紫色の花を枝先に2から5個つける。花のねもとをさわると粘り気を感じる。葉は枝先に数枚つけ、長さ3cmから8cmで楕円形。葉に裏の葉脈がめだつ。なまえは、花の根元部分がおもちのようにねばねばすることから「もちツツジ」という。多くのツツジの花や葉は有毒なので注意が要る。

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13 ウワミズザクラ

写真は、4月15日に撮影。落葉樹林の斜面や山道で見られる。落葉高木。4月から5月に新しい枝の先に約6mmの白い花をたくさんつける。葉は、長さ8cmから10cmほどの長い円形で先がとがる。葉のふちには細かいぎざぎざがある。なまえは、この木からとった材木の上に溝を彫って占いに使ったことので「上溝桜」と呼ばれ、それが「うわみずざくら」になった。8mmほどの実は熟すと甘く食べられる。

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14 サルトリイバラ

写真は、4月19日に撮影。落葉樹林の斜面や林縁など日当たりのよいところで見られる1mから2m前後のツル状の落葉樹。4月から5月に約4mmで黄緑色の花がたくさん集まって咲く。葉は互生し卵形であつみがあり、表面には光沢がある。長さは3cm〜12cm、3から5本の葉脈がめだつ。葉のふちにはぎざぎざがない。葉をちぎると強いにおいがする。なまえは、茎にはとげがあり、サルがひっかかるところから「猿とり茨」という。若葉はゆでて食べる。あんもちをこの葉にはさんだものはイバラモチという。

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15 ヤマツツジ

写真は、4月19日に撮影。落葉樹林の尾根や斜面に見られる高さ1mから3mの落葉低木。4月下旬から6月に約3cmのうすい赤色の花を枝先に1から3個つける。葉は枝先に数枚つけ、長さ2cmから4cmで楕円形。なまえは、山にふつうにみられるので「山ツツジ」という。多くのツツジの花や葉は有毒なので注意が要る。

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16 アケビ

写真は、4月20日に撮影。落葉樹林の林縁や路傍で他の木にからんで見られる蔓性の落葉植物。雄花と雌花がある。4月から5月に1cmから1.5cmのうす紫色の雄花を枝先に雄花の2倍ほどの雌花を下につける。実は10cmほどになり紫色でめだつ。実は縦に割れて、白い果肉は甘くておいしい。葉は互生、長さ数cmの小さな葉が5枚人の手のように広がる。葉のふちにはぎざぎざはない。なまえは、実は熟すると縦に開くので「開ける実」から「あけび」となったなどの説がある。

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17 コクサギ

写真は、4月20日に撮影。スギ・ヒノキ植林の谷沿いの山道などで見られる1mから2m前後の雌雄異株の落葉低木。4月から5月に雌花は約4mm、雄花は雌花の半分ほどの黄緑色の花が数個集まって咲く。葉は互生し長い卵形で先が丸くとがる。長さは5cm〜12cmで、葉のふちにはぎざぎざがない。葉をちぎると強いにおいがする。オナガアゲハの幼虫がこの葉を食べて育つ。葉はよく水にさらさないと食べられない。なまえは、別種のクサギ「臭木」のようなにおいがある小さな木から「小臭木」という。

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18 ヤマブキ

写真は、4月20日に撮影。落葉樹林やスギ・ヒノキ植林の流れが近い山道や谷沿いの斜面で見られる。高さ約2mの落葉低木。4月から5月に約4cmの黄色い花が咲く。葉は、互生で長さ4cmから10cmで卵形、先はとがる。葉のふちには大きいぎざぎざがある。なまえは、山吹と書いて「やまぶき」と読み。山で風になびいてゆれる姿が由来とする説がある。ヤマブキ色は、このヤマブキの花の色のこと。

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19 コバノガマズミ

写真は、4月27日に撮影。落葉樹林の斜面や尾根など日の当たるところで見られる2mから4mになる落葉低木。4月から5月に5mmほどの白色の花をたくさん枝の先につける。赤色の実は長い柄の先にたくさんつけて目立つ。実は食べられる。葉は対生し、長さ4cmから8cmですこし長い卵型で先は細くなる。葉のふちにはぎざぎざがある。スイカズラ科だったが今はレンプクソウ科に入る。なまえは、「コバノ」は「小葉の」だが、「ガマ」は中国名から「ズミ」は「酸実」からなどの説があるがはっきりしない。

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20 ウラジロノキ

写真は、4月28日に撮影。落葉樹林の山道やで見られる落葉高木。4月下旬から5月に約1cmの白い花がたくさん集まって咲く。葉は、互生で長さ約10cmでまっすぐな葉脈が8本から10本あまりあってよく目立つ。葉のふちには大きなぎざぎざがあり、葉の裏は白く細かい綿毛があって全体的に白い。秋に赤い実を着けるが酸っぱくざらざらした食感でうまくない。なまえは、葉の裏が白くめだつことから「裏白の木」と覚える。

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21 工事中

工事中

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